ヒーローだって辛い(*_*;/デッドゾーン
作品情報
作品名 | デッドゾーン |
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公開日 | 1987年 |
上映時間 | 103分 |
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ |
主演 | クリストファー・ウォーケン |
配給 | パラマウント映画 |
あらすじ
主人公のジョニーは教師で、同僚のサラとは将来を誓い合った仲だった。ある晩ジョニーは、サラを家に送り返した後事故にあう。彼は昏睡状態におちいり・・・
感想
今回は「デッドゾーン」を紹介。
この作品は、事故で昏睡状態だった主人公が、目覚めたら超能力者になっていたというお話。
こういう設定は、アメコミヒーローなどで、よくあるパターンだ。「スパイダーマン」、「ハルク」、「ファンタスティック・フォー」など、能力や事故にあうシチュエーションこそ違えど、不幸な事故により、突然超人的な力を手に入れるなど、似ているようにみえる。
アメコミヒーローといえば、ある共通点がある。それは彼らは、必ず壁にぶち当たるという事。これは人知を超える力を突然手に入れた事による、苦悩や葛藤が描かれるパターンが多い。
そんな時、彼らの傍には必ず、支えてくれる人達がいるという事も、お決まりの展開だ。そして支えてくれる人達(身内や恋人)に勇気づけられ、ヒーローとして覚醒していく、というのが王道ではないだろうか。
そんな中で、ミソとなるのはやはり、いかにして逆境を跳ね除けるかという事だと思う。そこには人間臭い部分がるからこそ、ヒーローが成長できた時、観ている方も共感できるのだと思う。
ちょっと話はそれるが、昔の日本のヒーロー物は、ヒーローとして出来上がってしまっていて、人間味があまりなかったように思う・・・。ただ「メタルダー」という特撮ヒーローはちょっと違ってたかな~(#^^#)。
さて、話を「デッドゾーン」に戻すと、このミソともいうべき展開がないのだ。そうジョニーは逆境を跳ね除ける事ができず、逆に潰されてしまうのだ。これはちょっと驚きだったが、でもなんとなく分かる気もする。
それは、作中のジョニー表情から伝わってくる、あの寂しげな感じでよくわかる。強さではなく、弱さや脆さを描いて人間臭さを演出した作品。1980年代の作風も相まって、ほどよい哀愁を漂わせてくれるとてもよい感じでした。
因みに、ジョニーは「スリーピー・ホロウ」の物語が好きだ、と言っていましたが、演じていたクリストファー・ウォーケンは、その後実際に「スリーピー・ホロウ」で首無し騎士を演じてますw。
こんな人にお勧め!!
ドラマ性が高いヒーロー映画をみたいひと
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登場人物
- ジョニー(クリストファー・ウォーケン)
- サラ(ブルック・アダムス)
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