モテるポイントは時代しだい?/ニューヨークの恋人
作品情報
作品名 | ニューヨークの恋人 |
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公開日 | 2002年 |
上映時間 | 118分 |
監督 | ジェームズ・マンゴールド |
主演 | ヒュー・ジャックマン |
配給 | ミラマックス |
あらすじ
1876年のニューヨーク。公爵レオポルドは、ブルックリン橋で怪しい人物を見かける。その時は、隙をつかれ見失ってしまったが、夜の舞踏会にも現れ、ついに追い詰めるのだが・・・
感想
今回は「ニューヨークの恋人」を紹介。
これは、タイムスリップしたレオポルドが、現代のニューヨークで、運命の人ケイトに出会うというお話。
これを観て、ふと思い出したのがエディ・マーフィ主演の「星の王子 ニューヨークへ行く」だ。この作品は、21歳となった王子アキーム(エディ・マーフィ)が、父親によって決められた花嫁に反発し、真の伴侶を見つけるべくニューヨークに旅立つというもの。
この二つの作品。よくみると、設定が似ている。まず二人は、上流階級の人間ということ。そして、舞台はニューヨーク。さらにレオポルドは祖父から、アキームは父親から望まぬ婚姻をせまられていた、というシチュエーションも同じだ。しかしここまで設定が似ていながら、作品の内容は、ずいぶんと違うものになっていた。
アキームの場合は、束縛の日々から解放され、自由なニューヨーク暮らしを描いていた。それは地位や名誉からの解放も意味していて、人としてのアキームの魅力を感じさせられるものだった。
一方レオポルドの場合は、貴族という事を全面にだしていた。それはテーブルマナーだったり、乗馬の技術等々要するに、貴族として培ってきた作法や精神を土台とした人格が、人々を魅了していくというものだった。
二人とも最後は、意中の人とゴールインするわけだが、そこまでの道のりで描かれている、アピールポイントがこうも違うのはいったいどういうことだろうか。
それは、たぶん時代背景が影響しているのではないだろうか。
「ニューヨークの恋人」がアメリカで公開されたのは、2001年。9.11の傷もまだ癒えていない時だろう。きっとアメリカでは、今までの価値観が崩れ、絶望していたに違いない。そんな中で、レオポルドが生きていた時代の貴族的精神に、光を見出そうとしていたのではないか。
なにもこれは、アメリカに限った事ではないだろう。我が国でも、平成の大不況の中、昭和が美化されまくった事は、記憶に新しい。
年号も変わり令和となったが、希望がみえない今、また昭和が美化されるのだろうか・・・それとも、いっそ江戸くらいまで遡って、生きてもいない時代を良かった良かったというのだろうか・・・。
こんな人にお勧め!!
ラブロマンス大好きな人
かっこいいヒュー・ジャックマンをみたいひと
おすすめです。
登場人物
- レオポルド(ヒュー・ジャックマン)
- ケイト・マッケイ(メグ・ライアン)
- スチュアート・ベッサー(リーヴ・シュレイバー)
- チャーリー・マッケイ(ブレッキン・メイヤー)
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