作品情報
作品名 | トゥルー・グリット |
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公開日 | 2010年 |
上映時間 | 110分 |
監督 | コーエン兄弟 |
主演 | ジェフ・ブリッジス |
配給 | パラマウント映画 |
あらすじ
14才の少女マティ・ロスは父親を使用人、トム・チェイニーに殺された。彼は金貨と馬と銃を盗み逃亡。父親の仇をうつため、相棒をさがすマティだが・・・
感想
今回は「トゥルー・グリット」です。
これは西部劇というより、ロードムービーという感じだった。
仲の悪い3人が、旅をしていく間に、お互いを理解していくという流れ。心情の変化なども描かれ、みていて面白かったがそれよりも、アメリカのイデオロギー的なものをひしひしと感じた。
主人公のマティは、頭がよく弁も立つ。それが垣間見えたのが、問屋での商談のシーン。あの交渉のしかたはすごかった( ;∀;)。アメリカでは、あれが普通なんだろうか。
交渉術というのもあるのだろうが、ものの考え方が色濃く反映されていて、とても印象に残ったシーンだった。また、なにかと訴訟をちらつかせるのも、訴訟大国アメリカらしいといえば、らしかった。
グローバル社会といわれて久しい今日。こういう人達を相手に戦わなくてはならないのかと思うと、暗澹たる気持ちになるのは私だけだろうか・・・(;´Д`)。
話は戻るが、そんなマティもいざ旅にでると、うまくいかない。ご自慢の交渉術も、すごく場違いな感じだった。荒野のど真ん中で、弁護人とか言われても、そりゃポカーンとなるよなw。この辺は、コーエン兄弟の皮肉っぷりがたっぷり感じられるシーンだった(#^^#)。
それに対しルースターは、やはり場数をこなしてるせいなのか、やり方を心得ていた。
このルースターという人物も、すごくアメリカ的だった。おとぎ話とかは、まったく信じない根っからの現実主義者。ビーフがいなくなる際にも、「彼はいらないが銃は欲しかった」みたいな事をいったあたりが、それを端的に表しているのではないか。
こういう現実主義的な考えは、おそらく現代のアメリカにも通じるところがあるだろう。「力こそ正義」みたいな思想も、このあたりからくるのだろうか・・・。
う~ん、このへんの考えが、日本人の私にはピンとこなかった。やはりアメリカは、近くて遠い国なのだろうか・・・(;´Д`)。
そんな事を考えさせられる映画でした。
こんな人にお勧め!!
ロードムービーが好きな人
アメリカらしい映画を観たい人
お勧めします。
登場人物
- ルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)
- マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)
- ラ・ビーフ(マット・デイモン)
- トム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)
- ラッキー・ネッド・ペッパー(パリー・ペッパー)
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