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大儀のための犠牲 4デイズ

 

作品情報

 

 

作品名 4デイズ
公開日 2011年
上映時間 97分
監督 グレゴール・ジョーダン
主演 サミュエル・L・ジャクソン
配給 Senator U.S.

 

あらすじ

 ある日、アメリカ政府に一本のビデオテープが届いた。それは、アメリカの主要都市に核爆弾を仕掛けたという、メッセージテープだった。FBIでテロ対策チームの指揮官をやっているヘレンは、さっそく捜査に乗り出すのだが・・・

 

感想

 今回は「4デイズ」を紹介。

 

 まず初めに、ちょっとネタバレになりますが、この作品は拷問シーンが結構出てくるので、そういうのがダメな人にはお勧めしません。

 

 アメリカでの、捕虜への著し虐待について語る時に欠かせないのが、アブグレイブ刑務所の問題だろう。当時イラク戦争で、拘留施設として米軍が管理していたこの刑務所。事が明るみになる以前から、多くのメディアから深刻な人権侵害があると指摘していたが、2004年陸軍のジョセフ・ダービー兵長内部告発により、調査が開始された。

 調査当初はあまり注目されていなかったが、その後虐待が決定的となる写真が複数みつかり、世間の知るところとなった。当時私も、ネットとかで写真を見たのだが、かなり衝撃的だったので、今でも鮮明に覚えている。

 そんな中2009年に就任したオバマ大統領が、拷問を禁止した。しかしこの作品でも描かれているように、抜け道がありこの手の尋問方法が、今でも続けられている事を示唆していた。

 

 そういう流れのある中で、本作の主人公H・ハンフリースはその手の”汚れ”仕事を引き受ける。サミュエル・L・ジャクソン演じるこの人物は、いかにもプロという感じの印象だったが、それは観終わったあと見事に覆させられたw。

 これは、さすがサミュエル・L・ジャクソンという感じだった。人間の内面、奥深くにある感情を余すところなく、演じていた。この演技があるからこそ、彼の口から発せられる言葉が、とても重くのしかかってくる。

 

 大儀のために人は、どれだけ犠牲を払えるのか?

 

 その犠牲の重さに、果たして人は耐えられるのか?

 

 この作品は、そんな非情な問いを我々に投げかけているように思えた。

 

こんな人にお勧め!!

 グロいのが大丈夫なひと

 重いテーマの作品が観たい人

 おすすめです。

 

 

登場人物

 

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